基本的なミックスの仕方〜流れ〜 DAW共通

MIXの仕方、流れは人により様々です。ここではプロが行っている一般的なミックスダウンの流れを紹介いたします。
今回はProToolsを用いて説明しますが、CubaseやLogic、他DAWソフトでもほぼ同様です。

大まかな流れとしては、

1.トラック整理
2.大まかなオーディオ編集
3.ミックス
4.細かなオーディオ編集、オートメーション
5.書き出し(バウンス)

となります。では項目1から見ていきましょう。

1.トラック整理

 

トラックの管理方法は人によって違いますので、
この工程は人から送られてきたセッションで作業を進める場合のみ行います。
ですので初めに自分のやりやすいトラックの並び、名前に変更していき、
同時に個々のトラックにどんな音が記録されているのか確認します。

ついでに音がクリップしていないか(割れていないか)、セッションに同梱されているラフ2mixと比べファイルに抜けが無いか、等のチェックも簡単に行います。(プロの現場では通常この様な事はありえませんが、データですのでヒューマンエラーも考慮し初めにチェックしましょう。後から1トラック抜けていた事が発覚などの場合、これまでのmix作業が台無しになってしまいます。)

※これらの工程をしておくことによって、作業がかなりやり易くなります。面倒でも絶対に初めの段階で行いましょう。

 

2.大まかなオーディオ編集

 

この工程ではトラックの不要部分のカット、フェードの作成等を行います。

不要部分のカット

カーソルを波形の上下半分より上側に持ってくるとドラッグで範囲を選択して効率的に無音部分をカットすることができます。

カットした部分にフェードを描く

波形の頭(先頭)の部分にフェードを描くときは左上にカーソルを持っていくと上の画像のようなカーソルになる
この状態で内側にドラッグすることによってフェードを描くことができます。

 


反対の波形のお尻の部分に描きたい場合も同様右上からドラッグすれば描くことができる。

※大まかなオーディオ編集をしながら 曲全体のイメージを掴んでおくことによって迷走してしまうことが少なくなります。

 

3.ミックス

 

大まかなオーディオ編集が終われば実際にミックスに取り掛かります。
レベル、パンを調整をしながらプラグインを使い音質調整を行います。
トラックを立ち上げる順番で多いのは

キック
ベース
ボーカル
スネア
ハイハット
トップ(上からドラム全体を狙ったマイク)
タム
鍵盤系
ギターなどの上物

この順番で作業を行うことが多いです。
(立ち上げたトラックは常になっている状態ではなく、状況に応じてミュートやソロにしてモニターします)
曲の土台となる楽器から立てていき、最終的なマスタートラックが-6dbくらいになるようにしましょう。

 

4.細かなオーディオ編集

 

80%~90%程ミックスが完成すればオートメーション・クリップゲイン等で細かなレベル調整を行います。

この話は長くなってしまうので簡潔に説明します。

オートメーション等はボーカルに多く施すのですが、どのような箇所に処理を施すのかというと
楽器に埋もれてしまっていたり、逆に大きすぎる所などです。
音源をよく聞いてボリュームを描いてみましょう。

※ボーカルのピッチ編集は、ある程度3.の時に終わらせてから、この時点で最終調整をする事があります。

 

 

5.書き出し(バウンス)

 


メニューバーのファイル→バウンス→ディスクをクリックし2mixのバウンスを行います。
Cubaseではファイル→書き出し→オーディオミックスダウン で同様です。


上記画像のウィンドウで書き出す2mixファイルの形式、サンプルレート等を設定することができます。順番に見ていきましょう。

■ファイルタイプ
ここでは書き出すファイルのファイル形式を選択します。
WAV…Windowsで使われる標準音声形式で圧縮されていないファイル形式です。(基本的にこのファイル形式を使用します。)
AIFF…Macintoshシリーズの標準音声形式で圧縮されていないファイル形式です。
mp3…人間の可聴帯域以外のデータを排除し、音楽CD並の音質を保ったままデータ量を圧縮することができます。

※mp3は容量が軽いですが音質が劣化するという事もあり、ラフに渡す時だけ使います。
demoテープなどを、作家事務所にネットで送る場合などは指定がない限り、mp3で大丈夫です。
WAV,AIFF等は容量が重くなりがちですので、送る先、相手先を考慮すると良いでしょう。

 

■書き出しフォーマット
ここではインターリーブ、マルチモノ、モノ(合計済)の3種類から選択することが可能です。
インターリーブ…通常のステレオトラッックです、ミックスが終わった後のバウンスを行う際はインターリーブを選択しましょう。
マルチモノ…インターリーブ同様ステレオのトラックが書き出されるのですが大きな違いとしてLとRが別々のファイルとして書き出されます。
モノ(合計済)…LRの信号がまとめられた単純なモノラルとしてバウンスすることができます。主にベースやボーカル等のモノラルトラックの書き出しで使用します。

■ビットデプス
ここでは16bit 24bit 32bitfloatの中からビットデプスを選択します。
基本的に現在使用しているビットデプスを選択すれば大丈夫です。

■サンプルレート
ここでは色々なサンプルレートが設定できるのですが、多用するのは数種類です。
よく使う値は、44.1khz 48khz 88.2khz 96khz 192khz
ここでも基本的には現在使用しているサンプルレートで良いでしょう。
※ミックスが終わったファイルのままCDに焼きたいときは44.1khzの16bitでバウンスをしましょう。

cubase等でmp3にバウンスする場合、ビットレートは一般的には128kpbsが使用されますが、192kbps以上をオススメします。
※ビットレートとはビットデプス、サンプルレートを掛け合わせたものです。

 

以上でミックスは終了です。次の工程(マスタリング)は別記事で扱いたいと思います。

 

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