今回の記事ではProtoolsの使い方、初級編としてセッション作成、オーディオインターフェースの設定や、トラックを作成し作業に取り掛かれる状態にする所までを説明します。
Protoolsを購入してまだ使い方が分からない方、この機能触った事ないけどなんだろう?という方に参考にして頂ければと思います。
新規セッションの作成
メニューバーのファイル→新規作成(command+N)で作成が可能です。
ここでサンプルレートやビット、ファイルの保管場所を指定しましょう。
プレイバックエンジン
メニューバー→設定→プレイバックエンジンをクリックし下のようなメニューを表示させます。
一番上のプレイバックエンジンと表記されている所でどのオーディオインターフェースを使用するのかを設定できます。
その下のH/W バッファサイズと表記されている部分も今後DAWを使っていくにあたり欠かせない大切な部分なので解説します。
H/W バッファサイズ とは
Pro Toolsでは32~1024サンプルまで選択可能です。
この数値が小さいほどレイテンシーが少なくなります、ですがPCにかかる負担は大きくなるので途中で止まるなどのエラーが発生する可能性が高くなります。
逆に大きい数値であるほどエラーは発生しにくくなりますがレイテンシーが多くなります。
これを使い分ける目安としては、
実際にプレイヤーに演奏をしてもらって録音する場合においてレイテンシーが多くなることは致命的なので、低い数値に設定します。
ミックスやマスタリングなどではレイテンシーが発生することに関しては特に問題ないので高い数値に設定し、PCの負担を軽くすることで多くのプラグインを使ってもエラーが出にくいようにします。
※レイテンシー: データの処理に伴う発音の遅延
※大まかな目安として録音時に128サンプル、ミックス時に1024サンプル程度が良いでしょう。
I/O設定
メニューバー→設定→I/Oをクリックし下のようなメニューを表示させます。
インプット、アウトプット、バスの個々の欄に並んでいるI/Oを全て消去しデフォルトと書かれているところをクリックすれば使用しているオーディオインターフェースのデフォルトのI/Oにすることができます。
新規トラックの作成
メニューバー→トラック→新規(command+shift+N )で下の画像のような画面が表示されます。
ProToolsで扱えるトラックはたくさんありますが、ここで多用するトラックを一部紹介させていただきます。
・オーディオトラック……(オーディオを扱うトラック、ボーカルやギターなどの生楽器を録音するためのトラックです)
・インストゥルメントトラック……(MIDIを扱うトラック、いわゆる打ち込みを行うためのトラックです)
・AUXトラック……(リバーブなどの負荷が大きいプラグインを共有させるためのトラック※その他にも多種多様な使い方があります。)
・マスターフェーダー……(立ち上げているトラック全体の音量を確認するためのトラック)
楽曲BPMの設定
編集画面の左上の音符のマークの横にある+マークをクリックします。(上画像参考)
そうすると下の画像のような画面が表示されBPMの設定が可能となります。
場所: 曲の途中でBPMが変化するような曲を作成したい場合は変更したい小節を入力する事でそのタイミングでBPM変更が出来ます。(通常の場合は1小節目から変更が適応されるようにしましょう。)
BPM: 曲で使用する値を入力します。
クリックトラックの作成
メニューバーをクリックすると自動的にクリックトラックが作成されます。
現在使用しているセッションで設定されているBPMに自動で同期されます。
これでPro Toolsの準備が整いました、実際に作曲、レコーディングをしてみましょう。